神護寺木造毘沙門天立像

平生町大字大野南の真言宗御室派、石城山・舎那院 神護寺には12世紀に造られたといわれる「木造毘沙門天立像」(像高136センチメートル)があります。
桧材の一木割矧ぎ造り、内刳を施し、眼は彫眼で造られています。肩や胸などに甲(鎧)をつけ、瞋目(目を見開く)、閉口、右手は鉾を握り、左手は肩上のところで宝塔を執っています。宝髻(まげ)が低く、やや四角ばった顔の輪郭、誇張のない、いかつい面相、堂々とした量感ある体躯、穏やかな裳裾さばきの表現など、平安時代後期の天部形(天界の神が鎧をつけている様)の特徴を表しています。
両腕も含めて体部の主体部分が当初の作であり、造形的な完成度が高く、平成15年9月19日に平生町有形文化財(彫刻)に指定されました。
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更新日:2024年03月29日