阿多田交流館

更新日:2024年03月29日

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展示品の入ったガラスケースが室内に並び、壁に写真付きのパネルが展示されている展示室内の写真

美しい自然環境と豊かな農・海産物に恵まれた平生町一帯は、古くから瀬戸内海上交通の重要な一拠点として繁栄していました。
阿多田半島にも4基の古墳(神花山古墳・阿多田古墳・阿多田山麓古墳・野稲古墳)があり、当時の盛況ぶりを推察することができます。(注意:神花山古墳以外は、崩壊や立入不可により、現地での確認はできません。
半島周辺は、半農・半漁を中心にのどかで平穏な日々を営んでいましたが、昭和16年(1941年)に勃発した太平洋戦争の翌年、旧海軍の軍事基地となり、造成工事が始まりました。昭和19年には、大竹潜水学校・柳井分校が開校し、訓練が始まりますが、その翌年には、水中特別攻撃隊の特殊潜航艇(蛟竜・海竜)と人間魚雷(回天)の訓練基地へと大きく変容しました。写真は展示室

広々とした空間のホールの写真

戦後の一時期、基地跡は駐留軍の駐屯地となりますが、昭和23年からは、若い受刑者の更生と社会復帰のための矯正施設「新光学院」として再使用されるようになりました。しかし、施設の老朽が激しく、昭和53年の業務停止の後、平成13年にすべての建造物を解体しました。
阿多田交流館は、解体された旧基地の一角に、平成16年11月6日に開館しました。館内には、当時の状況を把握すると同時に、平和の大切さを再認識し、この事象を次世代への伝承していくことを願望し、これらの歴史的変遷を物語るものや、水中特攻隊の資料、若き隊員達の遺品や遺墨など、約400点を展示しています。
また、正面出入口の横には、実物大の人間魚雷(レプリカ:映画「出口のない海」(平成18年公開)で使用されたもの)を設置しています。写真はホール

会議室、ホール、展示室、倉庫、トイレ、事務室など館内の位置を示した館内図

館内図

所在地

山口県熊毛郡平生町大字佐賀3900-14

電話

0820-56-1100

開館時間

9時00分〜16時00分

休館日

月曜日、年末年始(12月28日〜翌年の1月3日)

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 社会教育課
〒742-1195 山口県熊毛郡平生町大字平生町210-1
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