阿多田交流館 - 人間魚雷「回天」と半島の歴史を今につなぐ
特別展を開催します
戦後80年を迎えるにあたり、平生基地から出撃した回天搭乗員の遺品とともに、戦争の悲惨さを伝え、改めて平和について考えていただきたいという思いから、特別展「平生基地から出撃した若者たち~今、平和について考える~」を開催します。
入館料は無料で、常設展示とあわせてご覧いただけます。

開催期間・開館時間
開催期間:令和7年8月8日(金曜日)~9月21日(日曜日)
開館時間:9時~16時
(注意)月曜日は休館です。
主な内容
- 平生基地から出撃した搭乗員に関する資料・遺品展示
- 「人間魚雷回天」県内の訓練基地に関する資料展示
詳細
戦後80年 阿多田交流館特別展チラシ (PDFファイル: 1.3MB)
その他
回天の訓練基地は全国に4カ所つくられ、うち3カ所が山口県(周南市・光市・平生町)にありました。
周南市および光市でも、関連行事が開催されています。
詳しくは次のリンク先をご覧ください。
「戦後80年 想いをつなぐ、未来へ。」昭和100年これからの周南(周南市)
戦後80年記念企画展 過去から未来へ ~平和への架け橋~(光市)
阿多田交流館について

美しい自然環境と豊かな農・海産物に恵まれた平生町一帯は、古くから瀬戸内海上交通の重要な一拠点として繁栄していました。
阿多田半島にも4基の古墳(神花山古墳・阿多田古墳・阿多田山麓古墳・野稲古墳)があり、当時の盛況ぶりを推察することができます。(注意:神花山古墳以外は、崩壊や立入不可により、現地での確認はできません。)
半島周辺は、半農・半漁を中心にのどかで平穏な日々を営んでいましたが、昭和16年(1941年)に勃発した太平洋戦争の翌年、旧海軍の軍事基地となり、造成工事が始まりました。昭和19年には、大竹潜水学校・柳井分校が開校し、訓練が始まりますが、その翌年には、水中特別攻撃隊の特殊潜航艇(蛟竜・海竜)と人間魚雷(回天)の訓練基地へと大きく変容しました。
戦後の一時期、基地跡は駐留軍の駐屯地となりますが、昭和23年からは、若い受刑者の更生と社会復帰のための矯正施設「新光学院」として再使用されるようになりました。しかし、施設の老朽が激しく、昭和53年の業務停止の後、平成13年にすべての建造物を解体しました。
阿多田交流館は、解体された旧基地の一角に、平成16年11月6日に開館しました。館内には、当時の状況を把握すると同時に、平和の大切さを再認識し、この事象を次世代への伝承していくことを願望し、これらの歴史的変遷を物語るものや、水中特攻隊の資料、若き隊員達の遺品や遺墨など、約400点を展示しています。
また、正面出入口の横には、実物大の人間魚雷(レプリカ:映画「出口のない海」(平成18年公開)で使用されたもの)を設置しています。
施設概要
所在地:山口県熊毛郡平生町大字佐賀3900-14
開館時間:9時〜16時
休館日:月曜日、年末年始(12月28日〜翌年の1月3日)
電話番号:0820-56-1100
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 社会教育課
〒742-1195 山口県熊毛郡平生町大字平生町210-1
電話番号:0820-56-6083
ファックス:0820-56-7151
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更新日:2025年07月11日